「ホロコースト生存者」とは?

――ユダヤ人青年団体「AMCHA」からの回答――

[不可解]

 

 シャローム

 現存のホロコースト生存者の数について、過去、何回もお尋ねがありました。

 イスラエルの首相官邸が他の研究機関と協力して設置した委員会が、誰をホロコーストの生存者と定義し、今日、どのくらいの生存者が世界各地で暮らしているのかを見積もる作業に責任を負っています。

 この委員会は、関連分野の研究者や専門家と議論し、当該研究文献を参考にした結果、現存のデータを補足して、次のような結論に達しています。

 

A. 「ホロコースト生存者」の定義

 

 ・ ナチ体制のもとにあった国

 ・ ナチ占領下にあった国

 ・ ナチ協力者体制のもとにあった国

 

 以上のいずれかで暮らしていたユダヤ人、ならびにこの体制や占領のために逃亡したユダヤ人であれば、この人物をホロコースト生存者と定義する。

 

編者コメント:[この定義によると、ナチ体制もしくはナチ占領体制のもとで暮らしていたユダヤ人はすべてナチ協力者とみなされてしまうが、それでもなお、「ホロコースト生存者」となる。また1941年のドイツのソ連侵攻以前に、ソ連当局が収容所に送っていたユダヤ人は「ホロコースト生存者」とはみなされない。ソ連政府に殺されたユダヤ人は「ホロコーストの犠牲者」ではなく、たんに死亡したというのである。もっとも驚くべきことは、1933年か1934年にヨーロッパを去って、アメリカその他に移住し、ヨーロッパで戦争が荒れ狂っていた時期には、安逸な暮らしをしていたユダヤ人が、「ホロコースト生存者」とみなされていることである。

 

B. 現存するホロコースト生存者の数の見積もり

 

イスラエル

360,000 - 380,000

旧ソ連

184,000 - 220,000

合衆国

140,000 - 160,000

西ヨーロッパ

80,000 - 100,000

東ヨーロッパ

50,000 - 80,000

その他の諸国

20,000 - 20,000

合計

834,000 - 960,000

 

 この回答が、質問を寄せてくださった人々すべてに対する回答となることを願っています。

 ご健勝で

アディナ・ミシュコフ

事務助手/AMCHA、イェルサレム

 

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