電灯のスイッチにされた親指

[妄想]

 

By STEPHEN KINZER New York Times. New York, N.Y. Apr 10, 1995. pg. A3, 1 pgs

 

 ドイツ、ワイマール、4月9日――今日、ドイツは、旧ブッヘンヴァルト強制収容所跡地での荘重で感動的な集会から、ナチの恐怖の犠牲者を追憶する1ヶ月にわたるセレモニーを始めた。

 [ブッヘンヴァルト収容所長]コッホ家の庭師として働いていた囚人クルト・グラスはこう回想している。

 

彼女[イルゼ・コッホ]は長い赤毛の非常に美しい女性でしたが、彼女を眼にしたことを見咎められた囚人はすぐに射殺されました。彼女は人間の皮膚から電灯の傘を作ることを思い立ちました。そして、ある日、点呼が行なわれる広場で、私たちは腰のところまで裸になるように命じられました。面白そうな刺青をしていた囚人たちが彼女のもとに連れてこられ、彼女は気に入った囚人を選び出しました。選び出された囚人は殺され、その皮膚は彼女用の電灯の傘に加工されました。彼女はまた、ミイラ化した人間の親指を自分の家の電灯のスイッチとして使っていました。」

 

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