オークションにかけられそうになった人間石鹸

[奇怪]

 

 テルアビブ、4月3日(ロイター)――イスラエルにあるナチ・ホロコースト・ホラー・ショップは、その主人の話によると、死の収容所で殺されたユダヤ人の死体から製造された石鹸をオークションにかけるという計画をキャンセルした。

 ショップのオーナーであるメナシェ・メリダクは月曜日にこう話してくれた。

 

「オークションからはずしました。さまざまな人やラビのイスラエルが抗議してきましたので。」

 

 彼の店ゾディアク切手ショップは、もともとは切手をあつかっていたが、ナチスがユダヤ人に付けさせた黄色のダヴィデの星や奴隷労働者の身分証などのホロコースト記念物も収集するようになった。

 収集品はカタログにリストアップされており、メリダクによると、このカタログは世界各地のコレクターに送られているという。

 メリダクがロイターに語ったところによると、彼は、ブッヘンヴァルトの死の収容所の囚人の息子から石鹸を購入し、4月25日に、300ドルからオークションにかけようとしていた。カタログの30頁にはこうある。

 

恐ろしい悲劇的なアイテム――当時の箱に入った犠牲者の石鹸(ブッヘンヴァルトから)――」

 

 売主のモシェ・ヤハロムは電話インタビューの中で、自分が石鹸とナチ時代の恐ろしい写真とを提供したのは生活苦からであったと述べている。

 

「彼[メリダク]は、大金を手にすることができるといってくれました。そのようなことをしなくてはならないのは苦痛だったのですが、そうでもしなければ、泥棒にでもならなくてはなりませんでした。」

 

 イスラエル国会議員で、600万人が死んだ第二次世界大戦のホロコーストの生存者であるドフ・シランスキーは、オークションの知らせを聞いて、苦痛の叫び声をあげた。彼はイスラエル・ラジオにこう話している。

 

「父親から伝わる石鹸を売るなんて、どのようなつもりなのでしょうか?お父さんはそれを心に留めて置くべき品として保管してきたのです。ですから、そのことを忘れるべきではありません。」

 

 シランスキーは、ホロコースト記念物の売却問題を議会でとりあげるつもりだと語っている。戦時中、ドイツの会社は、「純粋のユダヤ人脂肪から製造」というラベルのついた石鹸を売っていたというのである。

 

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