共産主義者の「ホロコースト否定」
[不可解]
Ian J. Kagedan, Toronto Star, November
26, 1991
ホロコーストの記憶を新世界秩序の中心に
人種差別主義は、それをくい止めなければ、文明の基本的価値を揺るがせ、民主主義を破壊する能力を持っている
東ヨーロッパを道徳的に再建するにあたって、ホロコーストに決着をつけることがまず最初になすべきことである。
ユダヤ人に対する憎悪によって、数千の人々が、絶滅過程でナチスに協力するに到った。反ユダヤ主義は依然として問題である。今日でも、あれこれの集団をターゲットとする、より一般的な人種差別主義が存在している。共産主義体制がホロコーストを効果的に否定してきたために、その教訓を無視することが容易となった。
…
ホロコーストは西側文明の最大の失敗である。それは、数世紀にもわたる人種差別主義と反ユダヤ主義の当然の結果であった。
ホロコーストを否定することは、人種差別主義が文明の基本的価値を揺るがせ、民主主義を破壊する能力を持っていることを否定することである。「新世界秩序」を作り出すことができるかどうかは、われわれがホロコーストの教訓を学んでいるかどうかにかかっている。