4.5.10 ミクロス・ニーシュリ
R:ニーシュリは、アウシュヴィッツで1944年5月以降、悪名高いヨーゼフ・メンゲレと一緒に働いていた法医学生理学者ですが、自著の中で、すべてを「誇張なしに」記録したと請合っています。しかし、ドイツのメインストリームの歴史家マーザー教授博士は、彼の本にはひどい嘘があると述べています。ニーシュリの話では、アウシュヴィッツの4つの焼却棟それぞれの死体処理能力は1日5000体で、さらに、「樺の森」で毎日射殺され、壕で焼却されている6000体を加えなくてはならないというのです。
L:しかし、ホロコースト正史では、森での大量射殺ではなく、ブンカーでの大量ガス処刑があったことになっているのではないですか?
R:ホロコースト正史の「真理」は、ニーシュリにはあてはまらなかったのです。いずれにしても、ニーシュリによると、アウシュヴィッツでは、1日26000人の割合――1月780000人、1年約1000万人――で殺戮が行なわれていたのです。この数字によると、ビルケナウの焼却棟が稼動し始めてから合計2000万人が殺戮されたことになります。これに、ビルケンヴァルトで射殺されていた200万人が加わります。
L:誇張がないのですって?
R:ビルケナウの焼却棟の検死室で働いていたニーシュリは、「ガス室」の長さを150mとしていいますが、ガス室として使われていたとされている地下の死体安置室は30mです。
L:それでも、誇張していないというのでしょうか?
R:プレサックはニーシュリの信用をカバーするために、彼の話は真実であるが、何らかの理由ですべてのことを4倍ほど誇張している――犠牲者数約100万人というホロコースト正史の数字を受け入れると、20倍ほど水増しされているニーシュリによる犠牲者数を例外として――と述べています。この件について、フォーリソンはこうコメントしています[1]。
「『目撃証人』が自分のいた6ヶ月間(ニーシュリがアウシュヴィッツにいた期間)に、背丈7mで年齢200歳の人物を4人見かけたと証言したとします。誰もがこの証人の信憑性を疑うことでしょう。しかし、プレサックだけは4倍の法則を適用して、この証人は、背丈1.75mで年齢50歳の人物を1人見かけたという真実を述べていると主張しているわけです。」