アウシュヴィッツの原爆実験

[ニュルンベルク裁判の妄想]

 

Trial of the Major War Criminals Before the International Military Tribunal. Volume VII. Nuremberg: IMT, 1947.

(ニュルンベルク裁判記録)

 

[アメリカ首席検事ジャクソン]:原子力の分野に関する実験が行なわれ、研究も行なわれていましたね?

[被告シュペーア]:残念ながらそんなに進歩しませんでした。原子力の分野での優れた専門家たちはアメリカに亡命してしまっていたからです。

 

[ジャクソン]:しかし、アウシュヴィッツの近くで行なわれた事件についての情報が手元にあります。この実験の目的は、銃殺・ガス処刑・焼却の遅延と困難さを伴わない、すみやかかつ完全な殺戮手段を見つけ出すことでした。そして、その実験は行なわれたのです。小さな臨時の村が設置され、そこには20000名ほどのユダヤ人を収用する建物も建てられました。そして、新しく発明された破壊兵器によって、20000名の人々はほぼ一瞬で跡形もなく消滅したのです[何とアメリカ首席検事の発言]

 

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