半裸の男たちの写真がガス処刑を待つユダヤ人の写真へ

――ホロコースト図版の詐術(4)――

 

歴史的修正主義研究会編

最終修正日:2006年6月08日

 

アメリカのホロコースト正史派サイトや翻訳書に掲載されている写真とそのキャプションの一部

Jewish men awaiting death in a Nazi gas van

(ナチのガス車での死を待つユダヤ人男性たち)

キャプション:ヘウムノ。1942年初頭。ガストラックで殺害される直前のユダヤ人男性たち。

 

出典:グイド・クノップ著『ホロコースト全証言』、原書房、2004年、144頁。

 

<歴史的修正主義研究会によるコメント>

    この写真は、ガス処刑直前の写真として、ホロコースト正史派の文献にしばしば登場していますが、その出自はまったく明らかではありません。この写真を掲載しているサイトも「Photo credits: Main Commission for the Investigation of Nazi War Crimes(ナチ犯罪調査中央委員会)」と出典を記しているだけです。

    ヘウムノで撮影されたことになっていますが、そのことすら確認できません。まして、彼らが、「殺人ガス車」でガス処刑されるユダヤ人かどうか、まったく確証できる証拠が明示されていません。たんに、上半身裸の老壮年の男性が写っているにすぎないのです。

    ヘウムノ収容所では「殺人ガス車」が使われたという妄想と、「殺人ガス室」でのガス処刑では、犠牲者を欺くために、入浴するという口実が使われた、したがって、犠牲者たちは服を脱いで裸になったという妄想が結びついて、このようなキャプションが生まれたのでしょう

    しかし、はたして、「殺人ガス車」に入る前にも、犠牲者たちは服を脱いだのでしょうか?

 

豊田市観光協会のホームページから>

[オリジナルキャプション]

豊田市中田町の中田大国霊神社にて行われる「裸祭り」は、豊田市内でもミニ裸祭りとして有名になり、市内各地からも数多くの厄男が参加するようになりました。

[当研究会による捏造キャプション]

豊田市絶滅収容所にあった「殺人ガス車」で処刑される直前の男性たち。後ろから看守によって追い立てられている。

 

<本サイト内の関連文献>

試訳:クルムホフ・ヘウムノ収容所をめぐる諸問題(I. ヴェッカート)

 

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