貨物トラックの写真が「殺人ガストラック」の写真へ

――ホロコースト図版の詐術(3)――

歴史的修正主義研究会編

最終修正日:2006年6月8日

 

キャプション:ガストラック。当初はドイツ国内で障害者の殺害に使用され、のちにはヘウムノ絶滅収容所にも配備された

キャプション:フィリップ・フリードマン博士(左)と他の戦争犯罪調査委員会メンバーが移動殺害トラックを調査。このトラックでヘウムノの焼却施設に輸送中、ユダヤ人たちはガス殺された1945年頃)

出典:グイド・クノップ著『ホロコースト全証言』、原書房、2004年、236頁。

W. ラカー『ホロコースト大事典』、柏書房[わが国の正史派研究者永岑氏のホームページに掲載

 

<歴史的修正主義研究会のコメント>

@         1943年からのソ連の虐殺宣伝キャンペーンに起源を持つ「ガス車」=「ガストラック」=「ガス自動車」、すなわち「殺人ガストラック」は、今日にいたるまでも、その実物や設計図が提示されたことはなく、信憑性のない「目撃証言」や「自白」の中に登場する「まぼろし」のような存在です

A         ただ、このたった一枚の写真だけが、どのホロコースト文献にも「殺人ガストラック」といったキャプションをつけて掲載されているだけです。

B         一体、この写真のどこに、この貨物トラックが「殺人ガストラック」であると断定する証拠が存在しているのでしょうか

C         また、ホロコースト正史によると、障害者の「安楽死」のために使用された「ガストラック」は、一酸化炭素のボンベを積んだものであり、東部占領地域で使われた「ガストラック」は排気ガスを車体に引き込んだものであったはずです。

D         この写真に写っている貨物トラックは、一体どちらの「殺人ガストラック」なのでしょうか。

 

<ドイツの修正主義者ヴェッカートのコメント>

今日まで、明らかに「[殺人]ガス車」として使用された車両はまったく発見されていない。チェウムノ強制収容所近くのポーランドの町コニンは、ガス車を記念碑として使っているという話があるが、そのことは町の役人によって反駁されている。私はこのような車両の写真についてイェルサレムのヤド・ヴァシェム博物館とポーランドのアウシュヴィッツ博物館に問い合わせたが、両博物館とも出所不明の同じ写真のコピーを送ってきた。その写真には損傷を受けたMagirus-Deutz型の重貨物自動車の前面が写っているが、それが犯罪目的に改造されて、使用されたことを示唆するものは何もない。これ以外に、Magirus-Deutz貨物自動車が殺人ガス車として使われたという主張はない。…ヤド・ヴァシェム研究所は、私の問い合わせに、これ以外の「ガス車」の存在は知られていない、もし、ほかの写真を知っていれば、その情報を教えていただきたいと回答してきた

 

Ingrid Weckert, The Gas Vans: A Critical Assessment of the Evidence, Gauss, Ernst, Dissecting the Holocaust. The Growing Critique of 'Truth' and 'memory', (Ed.), Theses & Dissertations Press, Capshaw, AL, 2000

Online:http://vho.org/GB/Books/dth/fndwagon.html

試訳:ガス車:証拠の批判的評価(I. ヴェッカート)

 

群馬県の県PRホームページから>

[オリジナルキャプション]

エコムーブ号:ソーラーパネルを取り付けた天然ガストラックで、子供から大人まで「みて、さわって、体験を通じて」環境のことを楽しく学べる機材を搭載しています

[当研究会による捏造キャプション]

群馬県高崎市内で発見された「殺人ガス車」。排気ガスが引き込まれた後部荷台には、犠牲者を欺くためのロゴやイラストが描かれている

 

<本サイト内の関連文献>

試訳:ガス車:証拠の批判的評価(I. ヴェッカート)

試訳:ディーゼル・ガス室―拷問には理想的な代物、殺人には馬鹿げた代物―(F. P. ベルク)

石田氏の「殺人ガス車」説批判

永岑氏の「殺人ガス車」説批判

永岑教授の「ガス室」の笑点(その3

 

 

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