壁の青いしみ=マイダネク収容所の「ガス室」の証拠?
――ホロコースト図版の詐術(2)――
歴史的修正主義研究会編
最終修正日:2006年6月8日
ベーレンバウム著『ホロコースト全史』、創元社、1996年に掲載されている写真とキャプション
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キャプション:マイダネクのガス室の内部。染みは、ツィクロンBの残留物。(写真USHMM) |
出典:ベーレンバウム著『ホロコースト全史』、創元社、1996年、295頁。 |
参考資料として、ドイツの研究者ルドルフが撮影した写真を掲載しておきます。
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キャプション: 左上:アウシュヴィッツ・ビルケナウ強制収容所焼却棟Uの死体安置室1(「ガス室」)の廃墟の内部光景。矢印は、ルドルフ報告のサンプル3が採取された場所である。注:青い染みの痕跡をわずかでも見ることはできない。 左下:カラー図版3:アウシュヴィッツ・ビルケナウ強制収容所建物5b北西部にある害虫駆除施設の内部。背景の右側の壁は、チクロンB(HCN)にさらされたために、鉄青によって深い青のしみがついている。左側の壁(のちに付け加えられた)は、白く、シアン化合物残余物が存在しない。(はめ込み写真):建物5bの害虫駆除施設の外壁。 右上:アウシュヴィッツ・ビルケナウ強制収容所建物5bのチクロンBの害虫駆除施設の外壁。壁に浸透し、鉄と反応した青酸によって深い青に変色している。50年間風雨にさらされても、損傷を受けていない。 右下:マイダネク強制収容所41小屋(浴室・殺菌駆除1)にある害虫駆除施設の外壁の青い染み。 |
出典:Germar Rudolf, Some Technical and Chemical Considerations about the 'Gas
Chambers' of Auschwitz and Birkenau, Ernst Gaus, Dissecting
the Holocaust. The Growing Critique of 'Truth' and 'memory', (Ed.),
Theses & Dissertations Press, |
<歴史的修正主義研究会のコメント>
@
歴史的修正主義者は、この写真に写っている、ホロコースト正史のいうところのマイダネク収容所の「殺人ガス室」は、チクロンBを使用した害虫駆除室であったと考えており、シアン化水素化合物の残余物による青い染みが、半世紀後の今日まで、残っているのは化学的に当然のことだと考えています。
A
そして、アウシュヴィッツ・ビルケナウ収容所のいわゆる「殺人ガス室」と害虫駆除室の建設資材から採取したサンプルに残っているはずであるシアン化水素化合物の残余物を化学的に分析し、いわゆる「殺人ガス室」=ゼロか微量、害虫駆除室=大量という分析結果を踏まえて、前者ではチクロンBを使った「大量ガス処刑」は行なわれなかったという結論を出しました(ロイヒター報告、ルドルフ報告)
B
これに対して、ホロコースト正史派の研究者たちは、シアン化水素化合物は風雨によって流されてしまったとか、害虫駆除室の青い染みはペンキであるとか述べて、シアン化水素化合物の残余物や青い染みは、チクロンBが使用されたかどうかの基準とはならないと反証してきました。
C
ところが、ベーレンバウムの『ホロコースト全史』は、上記の写真のキャプションにあるように、シアン化水素の残余物による青い染みが残っていることを、その部屋が「殺人ガス室」であった証拠としているようです。