ホロコースト論争への誘い

ごく簡明なQ&Aと基本文献

正史派の皆さんへのごく簡単な四択問題

 

歴史的修正主義研究会編

最終修正日:2006年8月21日

ホロコースト論争についてのQ&Aは、本サイトも含めて、さまざまなサイトに存在していますが、その性質上、長文となりがちで、いささか煩雑なきらいがあります。ここでは、ごく簡潔にまとめてみました。詳しくは、本サイトに収録されている関連文献を参照してください。また、適時、更新していきますので、Q&Aの項目は順不同となります。

目次

<大前提>

<T:大量絶滅計画の立案・実行>

<U:大量殺戮装置の使用>

<V:「600万人」という犠牲者数>

<W:その他の諸問題>

 

 

<大前提>

Q:いわゆるホロコーストとは何ですか

A:いわゆるホロコーストの基本的要素は以下の3点です。

T:人種差別主義にもとづくユダヤ人の意図的な大量絶滅計画の立案・実行=[意図と計画の有無の問題]

U:殺人ガス室や殺人ガス車など大量殺戮装置の使用=[凶器の有無の問題]

V:「600万人」という犠牲者数=[数の有無の問題]

参考文献:ホロコースト講義(1.2 ホロコーストとは何か)

 

正史派の皆さんへのごく簡単な四択問題

ホロコーストの定義について

@      以上の3点が基本要素だ。

A      「殺人ガス室」など大量殺戮装置が存在しなくても、ホロコーストはホロコーストだ。

B      たとえ、一人でもユダヤ人犠牲者が存在すれば、ホロコーストだ。

C      このような質問に困惑している。

 

 

 

Q:ホロコースト論争とは何ですか

A:さまざまなニュアンスがありますが、原則的に上記3点すべてに「イエス:有」と答えるホロコースト正史派と、上記3点すべてに「ノー:無」と答える歴史的修正主義者(ホロコースト修正派)とのあいだの論争です。

参考文献:ホロコースト修正主義は何を主張しているのか?

 

Q:この論争での歴史的修正主義者の論争スタンスとは?

A:政治的・道徳的・倫理的価値判断を極力排して、「事実がどうであったか」だけを実証主義的に明らかにすることです

参考文献:永岑三千輝氏の方法を批判する

 

Q:この論争でのホロコースト正史派の論争スタンスには情緒的表現、政治的攻撃、人格的攻撃が際立っているようですが?

A:修正主義者の主張は明晰で、その研究蓄積も圧倒的ですので、ホロコースト正史派の研究者にとっては、それ以外に対処しようがないのです

参考文献:金子マーチン氏の方法を批判する

 

 

<T:大量絶滅計画の立案・実行>

Q:ドイツの民族社会主義政府は、ユダヤ人の大量絶滅計画を立案・実行したのではないですか?

A:いいえ。彼らが立案・実行したのはドイツおよびドイツ支配地域、ひいてはヨーロッパからのユダヤ人の影響力の排除およびユダヤ人の追放です。そして、このことをユダヤ人問題の「最終解決」、「全面解決」と呼んだのです。

参考文献:ホロコースト講義(3.3 ユダヤ人問題の最終解決)

 

正史派の皆さんへのごく簡単な四択問題

ドイツの民族社会主義政府の対ユダヤ人政策は、

@       当初から「絶滅政策」を追求していた。

A       当初は、「移住政策」であったが、ヒトラーなど政府・党高官の命令によって「絶滅政策」に転換した。

B       当初は、「移住政策」であったが、なし崩し的・ご都合主義的に「絶滅政策」に転換した。

C       このような質問に困惑している。

 

 

 

Q:悪名高いヴァンゼー会議で、大量絶滅計画が検討されたことになっていますが?

A:この会議の議事録の信憑性はともあれ、ここで議論されているのは、東部地区へのユダヤ人の移送にすぎません。

参考文献:ホロコースト講義(2.13 ヴァンゼーの大失敗)

 

正史派の皆さんへのごく簡単な四択問題

 ヴァンゼー会議

@    ヨーロッパ・ユダヤ人の東部占領地区への「移送」について検討している。

A    ヨーロッパ・ユダヤ人の「絶滅」、もしくは「絶滅」を念頭においた「移送」について検討している。

B    そもそも、そのような会議は開かれなかった。

C    このような質問に困惑している。

 

 

 

Q:ドイツ側文書に登場する「移住」や「再定住」という単語は、「絶滅」を意味する「コード言語」「婉曲語法」なのではありませんか?

A:そのような恣意的な資料解釈がまかり通っているのは、ホロコースト正史の分野だけです

参考文献:「コード言語」説について

伝統的ホロコースト史学とJ. –C. プレサック

 

正史派の皆さんへのごく簡単な四択問題

 アウシュヴィッツ収容所当局は収容所でチフスが蔓延していた1942年8月26日、「特別措置のために(für Sonderbehandlung)」チクロンBを調達していますが、この場合の「特別措置」とは

@    チクロンBを使ったガス処刑、すなわち「絶滅」を意味する。

A    チクロンBを使った害虫駆除、すなわち「保健衛生措置」を意味する。

B    そのような文書資料の存在を知らない。

C    このような質問に困惑している。

 

 

 

Q:だとすると、ヒルバーグの大著『ヨーロッパ・ユダヤ人の絶滅』 は何を明らかにしたのでしょうか?

A:「ヨーロッパ・ユダヤ人の移送」です。看板に偽りありです。

参考文献:『粘土足の巨人――ヒルバーグと「ホロコースト」に関する彼の標準的著作』

 

 

<U:大量殺戮装置の使用>

Q:チクロンBを使った大量ガス処刑がアウシュヴィッツ・ビルケナウ収容所で行なわれたことになっていますが?

A:そのような大量殺戮行為の実行を明示する物的証拠、文書資料的証拠は一つもありません。

 

正史派の皆さんへのごく簡単な四択問題

 チクロンBを使った大量ガス処刑の犠牲者の死体は、

@    「検死報告書」つきの死体が発見されている。

A    戦争末期から戦後にかけて発見された大量の死体の中に存在していたと思われるが、ガス処刑されたことを示す「検死報告書」つきの死体は発見されていない。

B    すべて焼却され、灰となってしまったので、発見されていない。

C    このような質問に困惑している。

 

 

 

Q:1941年後半に、アウシュヴィッツ収容所での初めてのガス処刑が行なわれたことになっていますが?

A:そのような大量殺戮の実行を明示する物的証拠、文書資料的証拠は一つもありません。たがいに矛盾をはらんだ、信憑性の無い戦後の「目撃証言」だけが存在しています。

参考文献:  アウシュヴィッツでの最初のガス処刑:神話の誕生

 

Q:アウシュヴィッツ中央収容所の焼却棟(焼却棟T)には「殺人ガス室」があったことになっていますが?

A:そこは、もともと、死体安置室として設計・使用され、その後防空シェルターに改築された部屋にすぎませんでしたが、戦後、ポーランド共産党当局よって、政治的宣伝目的から、「殺人ガス室」風に改築されました(「犠牲者の入り口」、屋根のチクロンB投下穴)

参考文献:  アウシュヴィッツとビルケナウの「ガス室」に関する技術的・化学的考察

 

正史派の皆さんへのごく簡単な四択問題

 焼却棟Tの屋根のチクロンB投下穴はその形状や場所とも、

@      「殺人ガス室」として稼働していた当時のオリジナルのままである。

A      戦後、目撃証言にもとづいて、できるかぎり正確に復元したものである。

B      宣伝目的の戦後の捏造である。

C      このような質問に困惑している。

 

 

 

Q:ビルケナウ収容所の外に、農家を改造して作られた「殺人ガス室」(ブンカーT、U)があったことになっていますが?

A:そのような大量殺戮装置の実在を明示する物的証拠、文書資料的証拠は一つもありません。

参考文献:  アウシュヴィッツとビルケナウの「ガス室」に関する技術的・化学的考察

 

正史派の皆さんへのごく簡単な四択問題

 もと『シュピーゲル』誌主任編集員F. マイヤーは、ガス処刑は焼却棟U、Vの死体安置室ではなく、これらのブンカーで行なわれたとの説を2002年に発表していますが、

@    この説に賛成する。

A    この説に反対する。

B    そのそも、これらのブンカーは大量殺戮装置ではなかった。

C    このような質問に困惑している。

 

 

 

Q:ビルケナウ収容所(アウシュヴィッツU)の焼却棟U、Vの地下には「殺人ガス室」があったことになっていますが?

A:そのような大量殺戮装置の実在を明示している物的証拠、文書資料的証拠は一つもありません。文書資料に記載されているとおりに、死体安置室にすぎません

参考文献:  アウシュヴィッツとビルケナウの「ガス室」に関する技術的・化学的考察

 

正史派の皆さんへのごく簡単な四択問題

 焼却棟U、Vの地下の死体安置室にチクロンBを投下したとされる穴

@    これらの焼却棟の設計当初から存在していた。

A    建設途中に急遽付け加えられた。

B    そもそも存在していなかった。

C    このような質問に困惑している。

 

 

 

Q:ビルケナウ収容所(アウシュヴィッツU)の焼却棟W、Xには「殺人ガス室」があったことになっていますが?

A:そのような大量殺戮装置の実在を明示する物的証拠、文書資料的証拠は一つもありません。それらの部屋には、「ベルト・コンベア式大量ガス処刑」に必須の換気装置すら設置されていません

参考文献:  アウシュヴィッツとビルケナウの「ガス室」に関する技術的・化学的考察

 

正史派の皆さんへのごく簡単な四択問題

 焼却棟W、Xからのガス処刑の犠牲者の死体の搬出は、

@    ガス処刑後数十分のちに、行なわれた。

A    一日かそれ以上待ってから行なわれた。

B    そもそも、ここではガス処刑は行なわれなかった。

C    このような質問に困惑している。

 

 

 

Q:それでは、アウシュヴィッツ・ビルケナウ収容所にはチクロンBを使ったガス室は一つも存在していなかったのですか。

A:いいえ、アウシュヴィッツ・ビルケナウ収容所だけではなく、大半の強制収容所には、とくに衣服のシラミの駆除を目的とした害虫駆除ガス室が稼動していました。チクロンBを使った害虫駆除作業は「ガス処理(Vergasung」、その作業を行なった部屋はVergasungsraum(ガス処理室)、Gaskammer(ガス室)などと呼ばれていました。

参考文献:永岑教授の「ガス室」の笑点(その2

Vergasungskellerについて

 

正史派の皆さんへのごく簡単な四択問題

 1942年8月12日のアウシュヴィッツ所長ヘスの「特別命令」に登場するガス処理(Vergasung」という単語は、

@    チクロンBを使った「ガス処刑」を意味する(永岑教授説)。

A    チクロンBを使った「害虫駆除」を意味する(永岑教授以外の大半の研究者の説)。

B    そのような文書資料の存在を知らない。

C    このような質問に困惑している。

 

 

 

 

Q:マイダネク収容所にはチクロンBおよび一酸化炭素を使った「殺人ガス室」があったことになっていますが?

A:そのような大量殺戮装置の実在を明示する物的証拠、文書資料的証拠は一つもありません。文書資料に記載されているとおりに、「入浴・害虫駆除施設」にすぎません

参考文献:マイダネクのガス室

 

正史派の皆さんへのごく簡単な四択問題

 一酸化炭素を使った大量ガス処刑の犠牲者の死体は、

@    「検死報告書」つきの死体が発見されている。

A    戦争末期から戦後にかけて発見された大量の死体の中に存在していたと思われるが、ガス処刑されたことを示す「検死報告書」つきの死体は発見されていない。

B    すべて焼却され、灰となってしまったので、発見されていない。

C    このような質問に困惑している。

 

 

 

Q:トレブリンカ、ソビボルなど「純粋絶滅収容所」にはディーゼル・エンジンからの排気ガスを利用した一酸化炭素「殺人ガス室」があったことになっていますが?

A:そのような大量殺戮装置の実在を明示する物的証拠、文書資料的証拠は一つもありません。さらに、アウシュヴィッツやマイダネクとは異なり、収容所施設の残滓すらも現存していません。一酸化炭素「殺人ガス室」はまったくの「幽霊船」=「妄想の産物」です

参考文献:トレブリンカ・ホロコースト

ディーゼル・ガス室―拷問には理想的な代物、殺人には馬鹿げた代物

 

正史派の皆さんへのごく簡単な四択問題

 ディーゼル・ガス室での犠牲者は、

@      一酸化炭素によって中毒死した。

A      酸素不足で窒息死した。

B      中毒死、窒息死の双方である。

C      このような質問に困惑している。

 

 

 

Q:終戦直後には、アウシュヴィッツよりもダッハウの「殺人ガス室」の方が有名でしたが?

A:今日では「『シャワー室』に偽装されたガス室は、ガス室としては使われたことがまったくなかった」という苦し紛れの説明がなされていますが、奇妙なことに、この説明とは逆に、ダッハウでのガス処刑の「目撃証言」は数多いのです。

参考文献:ドイツ国内の「殺人ガス室」

ダッハウの「ガス室」文献資料解題

 

正史派の皆さんへのごく簡単な四択問題

 ダッハウでのガス処刑に関する目撃証言は、

@      真実である。

A      虚偽である。

B      錯覚である。

C      このような質問に困惑している。

 

 

 

Q:「殺人ガス室」とともに、可動式の「殺人ガス車」が東部占領地区では使われたことになっていますが?

A:そのような殺戮装置の実在を明示する物的証拠、文書資料的証拠は一つもありません。ホロコースト文献では、たんに「貨物トラック」を写した一枚の写真だけが、「殺人ガス車」の写真として出回っているだけです。

参考文献:ガス車:証拠の批判的評価

貨物トラックの写真が「殺人ガストラック」の写真へ

 

正史派の皆さんへのごく簡単な四択問題

 数十万台も稼働していた「発生ガス車(木炭ガストラック)」が「殺人ガス車」に流用されなかったのは、

@      一酸化炭素の放出効率が悪かったためである。

A      製造コストがかなり高かったためである。

B      「殺人ガス車」であることをカモフラージュするのが困難であったためである。

C      このような質問に困惑している。

 

 

 

Q:「殺人ガス室」や「殺人ガス車」の実在を明示する物的証拠、文書資料的証拠は一つもないとしても、「目撃証言」は存在しているのではないでしょうか?

A:「目撃証言」だけで、実在が証明できるとすれば、中世の「魔女」も実在していたことになります。実際、批判的検証にさらされない「目撃証言」だけで「有罪」を宣告した戦後の戦争犯罪裁判の実態は、中世の魔女裁判に酷似しています

参考文献:ホロコーストに関する証言と自白の価値

ホロコースト講義4.2.5(圧力、恐れ、脅迫、洗脳、拷問)

 

 

<V:「600万人」という犠牲者数>

Q:ホロコーストによって500万-600万人のユダヤ人が死亡したということになっていますが?

A:この数字にはまったく学問的根拠がありません。第二次世界大戦以前から登場していたことを考えると、シンボリックな数字なのでしょう。

参考文献:ヴィルヘルム・ヘットルと捕らえどころのない「600万人」

ホロコースト講義1.6(600万人が消え去ってしまったのか?)

 

正史派の皆さんへのごく簡単な四択問題

 ホロコーストによって500万−600万人のユダヤ人が死亡したと考えているのは、

@      自分自身で統計学的な検証・研究を進めた結果である。

A      著名な研究者がそのように述べているからである。

B      どこでもそのように言われているからである。

C      このような質問に困惑している。

 

 

 

Q:つい最近まで、アウシュヴィッツの犠牲者数=400万人が定説でしたが?

A:戦争末期にソ連当局が宣伝目的で捏造した数字です。奇妙なことに、「殺人ガス室」や「大量ガス処刑」に関する「目撃証言」は、この捏造された数字と一致しています

参考文献:アウシュヴィッツの犠牲者数400万人

 

正史派の皆さんへのごく簡単な四択問題

 アンネ・フランクがアウシュヴィッツでガス処刑されなかったのは、

@      直前に、ヒムラーがガス処刑中止命令を出していたからである。

A      まだ、15歳の女の子だったからである。

B      何かの手違いのためである(結局、移送先のベルゲン・ベルゼンで死んでいる)。

C      このような質問に困惑している。

 

 

 

Q:1995年、アウシュヴィッツ・ビルケナウの記念碑に掲載されている犠牲者数は150万人に差し替えられましたが?

A:アウシュヴィッツの犠牲者数は、一貫して下方修正され続けてきました。アラン・レネのドキュメンタリーフィルム『夜と霧』の900万人説(1956年)とフリツォフ・マイヤーの50万人説(2002年)を例にとると何と18分の1に減少しています。誤差とか不正確さという範囲を通り越しています

参考文献:アウシュヴィッツでの死亡者は何名か

 

 

<W:その他の諸問題>

 

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